SEAnews 1995-04-18 ArtNo.1283

【シンガポール】ヒューレット・パッカード(HP)はレーザージェット・プリンター並みの高品位なモノクロ印刷が可能で、しかも余分なコストをかけずにカラー印刷も、と考えるホーム・ユーザーの夢を満たすことにより、急成長するカラー・インクジェット市場を開拓する計画だ。
ＨＰ社はインクジェット市場において、まだレーザー・プリンター市場におけるような成功を収めていないが、同社ハードコピー製品マーケッティング部門のビル・マックグリン主任は、Ｓｏｈｏ(ｽﾓｰﾙ･ｵﾌｨｽ･ﾎｰﾑ･ｵﾌｨｽ)市場をターゲットとした新型デスクジェットの市場投入により、様相は一変すると語る。同社は最近ハノーバーのＣｅｂｉｔショーに、マルチ・パーパス・カラー・プリンターの新モデルを展示し、成果の一端を紹介した。レーザー・プリンターがシャープな鮮明さを特徴とするのに対して、インクジェット・プリンターは写真並みの自然な色調を実現することができる。ＨＰ社はグレーの陰りを添えることにより、プリンターにより自然なカーラー効果を発揮させている。マックグリン氏は、インクジェット・プリンターのこうした特徴を利用して将来は、プロの写真家や写真マニア市場の開拓が考えられるが、それにはデジタル・カメラ、カムコーダー、ダークルーム・ソフトウェアー等の普及が前提になると語った。(BT:4/17)