1997-11-15 ArtNo.12815
◆IMF専務理事、<星>対インドネシア支援を激賞
【シンガポール】国際通貨基金(IMF)のミッシェル・カムドシュ専務理事は13日、率先してインドネシアに50億米ドルの借款供与を決めたシンガポールの措置は、長期的展望と地域精神を立証するものと激賞するとともに、東南アジア諸国は金融再編を通じて通貨危機を克服、遠からず成長基調を回復できるとの見通しを語った。
通貨危機の実状視察のため東南アジア諸国を歴訪中のカムドシュ専務理事は12日夕刻、インドネシアからシンガポールを訪れ、リチャード・フー蔵相と会談した。翌13日午前にはゴー・チョクトン首相とも会見、その後、マレーシアに赴いた。
マレーシアのアワル副首相兼蔵相と会談後、クアラルンプルで再度記者会見したカムドシュ専務理事は、マレーシアは健全な経済政策を採用しているため現状ではIMFの支援は必要としないと述べた。同氏はさらにマレーシアが新年度予算案に盛り込んだ諸施策を高く評価、一部にこうした諸施策の真価を理解せぬものが存在することに遺憾の意を表明した。(ST,BT,LZ,STAR,NST,MBT:11/14)
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