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	1997-11-14 ArtNo.12798 
	◆<星>NTTとのタイアップはR&Dの呼び水に:EDB会長 
	【シンガポール】日本電信電話(NTT)の移動電話子会社NTT DoCoMoが、シンガポール・テレコムや国立シンガポール大学(NUS)センター・フォー・ワイヤレス・コミュニケーションズと共同で進めるW-CDMA(ワイドバンド・コード・ディビジョン・モービル・アクセス)技術の研究は、シンガポールのテレコミュニケーション・ハブとしての地位を強化するとともに、関連研究開発(R&D)活動の呼び水にもなる。 
  経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は12日当地でNTT幹部と共同記者会見し、以上の考えを語った。それによると、W-CDMA技術はGSMよりも高速なデータの転送を可能にし、コスト効率も良い。同プロジェクトはシンガポール全島をカバーする広帯域マルチメディア・ネットワーク“シンガポール・ワン”にリンクされる。 
  これに伴い通信機器メーカーがシンガポールを新製品の開発や試験の場として利用するようになるものと見られ、年間少なくとも1000万SドルのR&D支出とR&Dスタッフ200人分の就業機会創出が見込めるという。 
  NTT DoCoMo幹部によると、W-CDMAの試運転は来年3月にスタートするが、商業利用は2000年の半ばになると言う。 
  一方、ヨー会長は、テイジン・ポリカーボネート・シンガポールにEDBが15%出資する計画を明らかにした。(ST,BT,LZ:11/13) 
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