1997-11-14 ArtNo.12797
◆<星>M1、CDMAセル式電話サービスの導入を来年初に延期
【シンガポール】モービルワン(M1)は6000万Sドルを投じて構築したコード・ディビジョン・マルチプル・アクセス(CDMA)ネットワークを通じたセル式電話サービスの開始時期を今年末から来年初に繰り延べた。
巷間には既存のGSMサービスが好評を博し、順調なことから、市場環境を乱すのを恐れたM1が新システムの導入を繰り延べたものと予想しているが、M1幹部はCDMA携帯電話器の量と質が確保できないことを遅延の理由として掲げた。
それによると今のところCDMA方式のハンドセットを製造しているのはクアルコムだけで、十分な量を確保するのが困難である。また第1世代のCDMAハンド・セットは小型軽量とは言い難く、値段も安くない。しかし来年初にはモトローラーやサムソンもCDMAハンドセットを発売する。GSMハンドセットの価格は現在350~900Sドルだが、CDMA製品が来年初にシンガポール市場に出回る際の価格は700~1100Sドルと見られている。
CDMAシステムのキャパシティーは他のワイヤレス・ネットワークの6~10倍とされ、GSMに代わる次世代の国際スタンダードになるものと期待されている。(BT:11/13)
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