1997-11-12 ArtNo.12778
◆<印度>投資の重点は通信/ソフトウェア:GM会長
【ニューデリー】ジェネラル・モーターズ(GM)のインドにおける事業拡張の重点は自動車ではなく、テレフォニーとコンピューター・ソフトウェア領域に置かれている。
GMのジョンF.スミス会長兼CEOが10日語ったところによると、インドの自動車市場は設備能力の急成長から極度な過当競争に直面しており、こうした製造能力が吸収されるまで向こう数年厳しい競争状態が続く見通しだ。これに反してテレコミュニケーション領域の成長の潜在性は極めて大きい。
GM傘下のヒューズはイスパット・グループと組んでマハラシュトラ地区の基本通信ライセンスを獲得、VSAT(ベリー・スモール・アパーチャ・ターミナル)事業も順調だ。同氏は、基本通信事業は、高額のライセンス・フィーに関わらず好収益が見込めると語ったが、別の地区の基本通信事業に入札する考えを否定した。
インドのコンピューター・ソフトウェア部門は、世界的なソフト需要に支えられ急成長が見込める。同社は既に関係エンジニア500人を擁し、これらのエンジニアはヒューズ・イスパットの事業を支援することもできる。
5年後のGMインディアに関してスミス氏は、冗談に「マルティを多少上回る程度」と述べた後、「GMは消費者に満足感を提供するクオリティーを重視している」と語った。(ET:11/11)
|