1997-11-12 ArtNo.12770
◆<星>日本の製造業投資約定額、昨年レベルを維持:EDB会長
【東京】日本企業のシンガポールにおける製造業投資約定額は昨年、過去最高の19億6000万Sドルを記録したが、今年も同レベルを維持する見通しだ。
リー・シエンロン副首相の訪日に随行した経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は10日当地で以上の見通しを語った。今年の日本の製造業投資約定額が高水準を維持できるのは、複数の大型化学工業プロジェクトが含まれているため。日本の対シンガポール製造業投資は1992年に8億5800万Sドルを記録した後、下降線を辿ったが、1994年から増勢に転じた。日本企業はシンガポールが域内諸国で進める工業パークの開発にも積極的に参加していると言う。
一方、リー・シエンロン副首相によると、日本の国内経済は目下困難な時期を迎えているが、日本企業の海外投資は長期性のもので、また日本企業は既に過半数が海外に拠点を設けている。したがって投資決定に際しては決して国内事情のみを配慮するようなことはないと言う。リー氏はこの日、ソニー、東芝、三井化学、日立等の代表9人と夕食を共にした。(ST,BT,LZ:11/11)
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