SEAnews 1997-11-11 ArtNo.12751

【シンガポール】サプライ・チェーン・マネージメント・ソフトウェアで知られる米国拠点のＱＡＤインク(1979年創設)は、今年度末までにアジア太平洋地域の売上を倍増させる計画だ。
ＱＡＤのバリー・ウィリアムズ取締役(ｱｼﾞｱ太平洋地域担当)によると、アジア太平洋地域は同社の営業額の20％に貢献、最も急速な成長を遂げている。ＱＡＤは域内パートナーとのネットワークを拡大するとともに、中規模以上の企業をターゲットにしたサプライ・チェーン・マネージメント・ソフトを新たに市場に投入、売上の倍増を図る。
1997年4月期の世界売上は1億3800万米ドルで、現行年度には10％の拡大が見込まれている。同社の唯一の製品ＭＦＧ／ＰＲＯソフトウェアは、製造／流通／金融／サプライ・チェーンの支援機能を備えたＥＲＰ(ｴﾝﾀｰﾌﾟﾗｲｽﾞ･ﾘｿｰｽ･ﾌﾟﾗﾆﾝｸﾞ)ビジネス・アプリケーションで、24カ国語に対応、アジア太平洋地域700サイトを含む世界の3600サイトで使用されている。
シンガポールにはホンリョン・グループ、ＳＴオートモーティブ、フィリップス、サラ・リー、インガソル・ランド、ルーサントを含む顧客70社を擁する。またＳＴコンピューター・システムズ等のディストリビューターとの提携に加え、アーサー・アンデルセンやクーパーズ＆ライブラント等のコンサルタント会社ともビジネス関係を結んでいる。
目下テスト中のＯｎ／Ｑと称する新製品はジャワ言語で開発されたトップ・エンドのサプライ・チェーン・ソフトウェアで、ロジスティクスに照準を合わせている。同製品は来年第3四半期に発売される。
目下35億米ドルと見積もられる世界のＥＲＰ市場は2001年には120億米ドルに達する見通しで、この内サプライ・チェーン市場は現在の6億米ドルから27億米ドルに拡大すると言う。(BT:11/10)