1997-11-11 ArtNo.12750
◆<星>シーメンス・ニックスドルフ、S$1.15億追加投資
【シンガポール】ドイツ企業シーメンス-ニックスドルフ・インフォメーション・システムズ(SNI)は2000年までに1億1500万Sドルを追加投資し、シンガポール工場を拡充する計画だ。
SNIのカラン工場(投資額1億Sドル)はPOS(ポイント・オブ・セールス)端末機、パソコン(PC)、バンキング・システム・モジュールなどを世界市場向けに生産、昨年度売上は2億Sドルを記録した。香港を拠点に同社のアジア太平洋業務を監督するアクセル・ハス副社長によると、拡張計画の第1期工事は今四半期からスタート、来年第2四半期まで続く。SNI製PCの需要は年率70%の伸びが見込まれ、SNIはこのためPC組立ラインを近く増設する。昨年は、アジア太平洋市場の流通を担当するロジスティクス・センターもカラン工場に設けた。現在400人のカラン工場従業員も、施設拡張にともないさらに70人増員される。
SNIの主要顧客は、ドイチェ・バンク、スンバワン・グループ、インドネシアのサリム・グループ、マレーシアのブルジャヤ・グループなどで、コンピュータ・ハードウエアなどのターンキー契約を中心に、受注規模は平均100万~200万Sドル。SNIは中国とインドネシアにおける同社製自動現金預払機(ATM)の市場シェアを2年前の0から20%に拡大、両市場の成長に期待を寄せている。(BT:11/10)
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