1997-11-10 ArtNo.12737
◆<星>スンバワン・コープ、企業買収を継続:ヨー会長
【シンガポール】多角経営路線を邁進するスンバワン・コープは、アナリストらが最近のデリフランス・アジアLtdの買収に懸念を表明しているにも関わらず、今後も積極的に企業買収を実行する方針と言う。
スンバワン・コープのフィリップ・ヨー会長は7日催された化学工場起工式に出席後記者の質問に応じ、「何もしなければ誰も批判するものはないが、新領域への進出は長期的に重要で、立ち止まれば死ぬだけだ」と語った。それによると、スンバワン・コープは船舶修理業界のリーダーだが、企業買収の目的は海事セクター依存の軽減にある。スンバワンはサクラ島に2億5000万Sドルを投じて700MW(メガワット)の発電所の建設を計画するコンソーシアムを率いている。同プロジェクトにはインドネシアの西ナトゥナ・ガス鉱区から480キロの海底パイプラインを敷いてガスの供給を受けることも含まれる。プルタミナとの最終合意書は来月結ばれる。
ヨー会長はスンバワンがシンガポール・ペトローリアムCo(SPC)の買収を図っているとの噂に触れ、「SPCはあまりに独立している」、「如何なる企業もその成長のために支援や介護を提供する母親が必要だ」と語ったが、SPCの主要株主と関係協議を持ったか否かについてはコメントを控えた。SPCの主要株主にはDBSバンク、バミューダ拠点のOceanicペトローリアムが挙げられる。
スンバワン・コープは先月フランス人が所有するデリテッセン・チェーン、デリフランスの51%の権益を1億6580万Sドルで買収する計画を発表、各方面の注目を集めた。(ST,LZ,BT:11/8)
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