1997-11-10 ArtNo.12736
◆<星>テイジン・ポリカーボネート、EDBに出資要請
【シンガポール】帝人と帝人化成の合弁会社テイジン・ポリカーボネート・シンガポールは7日、第1期プロジェクトとして、年産6万トンのポリカーボネート製造施設の建設に着手した。
帝人化成の梶原政亜社長によると、同施設は1999年第1四半期に稼働、年間200億円(S$2.58億)の売上が見込まれている。シンガポール工場の製造能力は最終的に年間15万トンに拡大される。シンガポール工場はパイオニア・ステータスを認められている。
帝人はCD-ROM、デジタル・ビデオ・ディスク、モービル・フォーン、その他の電子・電気製品に使用されるポリカーボネート世界市場の40~50%のシェアを占めている。シンガポール工場の製品のターゲット市場は中国および東南アジアだが、コンパクト・ディスク・グレードの製品は全世界に輸出される。帝人は経済開発局(EDB)に30%の出資を求めており、近く関係発表が行われる。
EDBのフィリップ・ヨー会長によると、同局はリスク・シェアの原則に基づき、帝人のポリカーボネート・プロジェクトに出資する。
シンガポールの製造業に占める電子産業の比重は現在52%で最大だが、5年後には40~45%に下降、代わって化学工業の比重が現在の18%から30~35%にアップする。今年第3四半期の製造業成長率は9.5%に達し、今年の投資約定額は目標とする80億Sドルの水準に達する見通しと言う。(ST,BT,LZ:11/8)
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