SEAnews 1995-04-17 ArtNo.1271

【ペナン】ＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)製造では世界の5指に数えられる米国拠点のデル・コンピュータ・コープがペナンに総合製造センター(IMC:ｲﾝﾃｸﾞﾚｰﾃｯﾄﾞ･ﾏﾆｭﾌｧｸﾁｭｱﾘﾝｸﾞ･ｾﾝﾀｰ)を設置する。
バヤン・ルパス自由工業区フェーズ4の3.64ｈａの土地に建設される2万1896平米の工場は同社にとってアジア初の製造拠点で、テキサス州オースチン、アイルランドのリムリックに次いで3番目の製造工場となる。先月初めにスタートした新工場の建設工事は年末には完成、最終的に従業員400人が、アジア太平洋市場向けにデスクトップ、ポータブル、ネットワーク・サーバー等のＰＣを製造する。このほど催されたアジア太平洋顧客センター開所式の席上、ペナン州のコー・ツークン首席大臣は、デルはペナン州政府が昨年来主唱するＩＭＣコンセプトの全ての要素をペナンにもたらすであろうと期待を表明した。同相によれば、ＩＭＣコンセプトは多国籍企業に単なる組立作業だけでなく、デザイン、ツーリング、研究開発(R&D)、事業化、財務、販売、市場開拓等、全ての業務移転を奨励するもので、目下ペナンは産業革命の第3段階を迎えていると言う。(STAR:4/14､SEAnews1/23参照)