1997-11-06 ArtNo.12693
◆<星>情報技術産業、通貨危機の中依然先行きに楽観
【シンガポール】シンガポール・コンピューター産業連盟(SFCI)が最近実施したアンケート調査によれば、当地の情報技術(IT)業界は通貨危機の衝撃にも関わらず、今年と来年の業績に楽観的見通しを抱いている。
SFCIが4日発表したところによれば、通貨危機の直前の調査では、今年プラス成長を予想したものは全体の83%、来年プラス成長を予想したものは87%だったが、通貨危機発生後の10月の調査でも今年プラス成長を予想したものは全体の77%に達した。また来年プラス成長を予想したものは90%と、むしろ楽観波の増勢を示している。
10月の調査結果をより詳細に見ると、来年成長を期待しないものは全体の10%、1-10%の成長を予想するものは全体の42%、11-20%の成長を予想するものは同32%、21-30%の成長を予想するものは同6%、30%を超える成長を予想したものは同10%だった。
ちなみにSFCIの加盟企業は190社で、内76社が第1回目の調査に回答、2回目の調査に回答したものは31社にとどまったが、およその趨勢は理解できる。
6月の調査は9回目の年次定例調査で、昨年営業額/純益の成長を見たものは全体の各73%/55%、海外業務の営業額/純益の拡大を見たものは各70%/63%と、比較的健全な成長を遂げている。海外の営業拠点としては、マレーシアが最大で回答者の93%に達した。以下、タイ73%、インドネシア68%、フィリピン59%、ベトナム36%、ブルネー32%と続く。最も潜在性の有る海外市場としての評価ではマレーシアがトップで、インドネシアが最も潜在性があると答えた者は全体の21%、フィリピンとベトナムは各4%だった。(LZ:11/5)
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