1995-04-17 ArtNo.1267
◆<星>クリエイティブ、マレーシアに第2工場計画
【シンガポール/クアラルンプル】パソコン用サウンドカード製造のクリエイティブ・テクノロジーLtdはマラッカ工場に次いでマレーシアに第2の工場建設を検討している。
クリエイティブのヨー・チュンタット副社長(アジア業務担当)が13日、MBT紙に語ったところによると、既に2000万Sドルが投じられたマラッカ工場は、従業員1000人を擁し、同社の生産の40%に貢献している。同社はこの日、ECSコンピューターズSdn Bhdをデスクトップ・テレビ会議システムなど企業向け製品の公認ディストリビュータに指名した。クリエイティブはまたマレーシア市場の流通チャンネルを増強するため、今年半ばに流通オフィスを設ける計画だ。 同社は第3四半期決算を間もなく発表する見通しだが、アナリストらは利益の横ばいを予測している。ブルームバーグ・ビジネス・ニュースは、競争激化と米ドル安でクリエイティブの今年の業績は芳しくないとのケッペル証券アナリストの分析を伝えている。同アナリストは、通年の純益見通しを当初の1億4000万Sドルから9900万Sドルに引き下げたと言う。円高と米ドル安が進行する中で、シンガポール市場のクリエイティブ株価は、13日に1.90Sドル下げ、過去半年来最低の14.50Sドルを記録した。12日には米ナスダックでも過去半年間の最安値を記録している。クリエイティブは製品を米ドル建てで販売、コストの一部は円建てのため、円高と米ドル安は同社にとってダブルパンチと言う。(BT,MBT,STAR:4/14)
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