1997-11-04 ArtNo.12659
◆<星>経済成長の鈍化は不可避:副首相
【シンガポール】シンガポールの来年の経済成長が、最近東南アジアを襲った通貨危機の影響を受けることは不可避で、向こう数年にわたる成長鈍化も覚悟する必要ある。
リー・シエンロン副首相は2日、全国緑化週間の催しに出席後以上の見通しを語った。それによると、シンガポールの金融・銀行システムは健在だが、近隣諸国は通貨危機の衝撃を被っており、これらの国と緊密な貿易関係を有するシンガポールがその影響を受けることは回避できない。
今回の通貨危機を通じてシンガポールは、ある種の突発事件により経済的自信が動揺すること、また互いに密接な関係を有する今日の世界においては如何なる国と言えどもこの種の動揺から安全ではあり得ないと言う貴重な教訓を得たと言う。
一方、リー・クアンユー上級相はこの日、自身の選挙区タンジョン・パガルの植樹祭に参加後、シンガポールが今回東南アジアを襲った通貨危機を克服できたのは、国民が、清廉で有能な議員、閣僚を選択したからであり、また大衆の歓心を買うよりも長期的な国益を重視する政府の政策に負うところが大きいと指摘した。シンガポール政府の主眼はシンガポールを、如何なる風雨にも動じない大地に深く根を張った大樹にすることにあると言う。(ST,BT,LZ:11/3)
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