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1997-11-03 ArtNo.12645
◆<星>クリエイティブ、ケンブリッジにテンダー・オファー
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーは金曜(10/31)、米国のスピーカー・メーカー、ケンブリッジ・サウンドワークスの買収に関わる決定的な合意に達したと声明した。
それによるとクリエイティブは今日(11/3)1株10.68米ドルでテンダー・オファーを行う。同オファーの締め切り期限は12月2日。ちなみにクリエイティブはケンブリッジの総発行株式380万株の内、既に25%のシェアを手に入れている。もしテンダー・オファーが受け入れられれば、クリエイティブは未だ保持せぬ285万株を同オファー価格で買収することになり、買収コストは最終的に3800万米ドルに達すると言う。同買収の条件は、最終的にクリエイティブがケンブリッジの総発行株式の3分の2のシェアを握ること。
しかしクリエイティブは、誰との間で決定的な合意が成立したのか、テンダー・オファーは誰に対してなされたのか、クリエイティブの未だ保持せぬケンブリッジの285万株のコストは同オファー価格を基準にすれば約3000万米ドルだが、何故買収コストは3800万米ドルになるのか、等の点に関して説明していない。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長は同声明の中で、買収が成功すれば、「平凡なPC(パソコン)をクーリストPCに転換する最先端の総合的技術を手に入れ、顧客にホームシアター・クオリティーのPCオーディオ体験を提供できる。」としている。
アナリストは、「シム会長はケンブリッジに大きな価値を見出したに違いない。彼は8ヶ月前に480万米ドルを支払って現在所有する25%のシェア手に入れたが、今や2倍の値で買収を図っている」とするとともに、同買収はクリエイティブの業績には当面ほとんど貢献しないと予想している。ケンブリッジは97年6月期に60万米ドルの純損失を計上したものの、現行年度には100万米ドル、翌年は150万米ドルの純益を見込んでいる。(ST,BT,LZ:11/1)
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