1997-10-27 ArtNo.12573
◆<星>通貨危機の波紋で管理職/非管理職の昇給率も鈍化
【シンガポール】域内経済及び通貨の先行き不透明から当地企業は今年のボーナス及び来年の昇給を低めに抑制している。
レミュナレーション・データ・スペシャリスツ(RDS)が今年第3四半期に104社を対象に調査した結果、1998年の管理職/非管理職の平均昇給率は6.2%/6.3%と、前回調査時の双方6.5%を下回った。可変ボーナスの額も前回の双方1.9ヶ月から管理職1.8ヶ月、非管理職1.7ヶ月に縮小している。RDSは第3四半期に収集した同データは、予想昇給率とボーナスの予想額が、今後引き続き下降線を辿ることを暗示している。経済成長見通しは強化されているが、経済/通貨不安から企業は昇給やボーナスを低めに抑えている。
また今年第2四半期の1社当たりの求人は17人と、第1四半期の19人、昨年第2四半期の20人から減少した。これに対して第2四半期の退職数は18人と、第1四半期の15人、昨年第2四半期の17人から増加している。化学/電子部門の管理職の転職率はアップ、不動産/商業部門のそれは下降、非管理職の転職率は商業部門を除く全ての部門で上昇した。(ST,BT,LZ:10/25)
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