1997-10-25 ArtNo.12561
◆<馬>オーストラリア、専門ウェブ・サイト設けMSC投資促進
【クアラルンプル】オーストラリアの貿易投資振興組織Austradeは世界に先駆けマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)専門のウェブ・サイト“www.msc.asn.au”を設け、オーストラリアの情報技術(IT)企業とマレーシアや第3国企業のMSCプロジェクトを巡る提携の促進に乗り出した。
同サイトはオーストラリアのティム・フィッシャー副首相がサイバージャヤを訪れた先週金曜正式オープンした。オーストレードのシーヴァ・ナイアーMSCプロジェクト・マネージャーによると、当該ウェブサイトはマレーシアや第3国の企業に特定の技術やノーハウを備えたオーストラリア企業のデータベースを提供するとともに、オーストラリアのマルチメディア産業の現状も紹介している。
オーストラリアにはマルチパーパス・カード、スマート・スクール、エレクトロニク・ガバメント、テレメディシン等、MSCのフラッグシップ・アプリケーションを手がけるのに適したIT企業が約1500社存在する。また人口1000人当たりのPC(パソコン)普及率は250台と、米国に次いで世界第2位にランクされ、英国の130台、シンガポールの116台、日本の84台を上回る。
市場調査会社IDCの報告によれば、オーストラリアにはIT企業7500社が存在(94年データ)、大部分が従業員20人未満の小企業となっている。オーストラリアは日本に次ぐアジア太平洋地域第2のITマーケットで、1990年以来年率28%の成長を遂げている。またITは、小麦、鉄鉱石を追い越し、オーストラリアの主要輸出品目になっていると言う。(STAR:10/24)
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