1997-10-25 ArtNo.12556
◆<星>SPC、蒋介石空港でジェット燃料供給、香港も照準に
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のシンガポール・ペトローリアム・カンパニー(SPC)は、台湾におけるジェット燃料供給契約を獲得したのを機会にアジアの空港における燃料供給ビジネスに本腰を入れる構えだ。
SPCは台湾のWin Both Internationalと提携し、今年下半期から蒋介石空港における航空燃料の供給を開始、香港のチェクラップコック(CLK)空港における契約獲得の機会も探っている。
これまで蒋介石空港における燃料供給は国営チャイニーズ・ペトローリアム・コーポレーションが台湾航空会社2社エヴァ・エアとチャイナ・エアラインズへの供給を独占、外国航空会社に対する供給はモービルとカルテックスが手がけてきた。しかしWin Bothがエバと外国航空会社に対する燃料供給契約を獲得したのに伴いSPCは市場に参入、目下全日空、マレーシア航空、フィリピン・エアラインズ、ユナイテッド・パーセル・サービスに燃料を供給している。
同空港の航空燃料供給量は1日3万バレルで、内Win Bothが5000~6000バレルを供給、同空港外国航空会社市場におけるSPCのシェアは約2%を占めている。SPCは同シェアを20~25%に拡大することを目指している。ちなみにSPCはチャンギ空港では1日1万2000バレルを供給、同空港の1日の燃料供給量6万2000~6万3000バレルの5分の1を占めている。
SPCは既に香港CLK空港における燃料供給権も取得、同空港の開港に向けロジスティク面の準備を整えている。同社は広東の石油貯蔵施設から供給する可能性を検討している。香港の航空燃料市場は1日約6万5000バレルで、シンガポールを僅かに上回っている。(BT:10/24)
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