1997-10-25 ArtNo.12555
◆<星>経済開発局、ジョホール進出企業の他所への移転支援
【シンガポール】コーズウェーの渋滞が持続するなら、経済開発局(EDB)はジョホール州に進出したシンガポール企業の工場移転を支援する。
EDBのフィリップ・ヨー会長は、コーズウェーに最近生じた渋滞現象に触れ、以上の考えを語った。それによると、マレーシアから部品やコンポーネントを仕入れているシンガポールの企業は明らかに渋滞の影響を受けており、もしジョホールからの供給が信頼できないなら、こうした企業は新たな部品の供給源を見いださざるを得ず、EDBは喜んで支援を提供する。
インドネシアのバタム島はシンガポール企業のロー・コスト・オペレーションの潜在的代替地と言える。同島にはシンガポールが工業パークを開発しており、海上輸送の難は有るものの、物の流れはスムーズに運んでいる。ヨー会長は「物事はロジックに従って処理する他なく、他人が非合理でも、我々は合理的な処置を採る」と指摘した。
最近、ジョホールの通関はコーズウェーを通過する車両の検査を厳重に実施、このため連日渋滞現象が生じ、シンガポールの電子業界等は深刻な影響を受けている。シンガポールのリー・ヨクスアン通産相は今月初、同問題を巡りマレーシアのラフィダ通産相に協力を要請、後者は善処を約束したが、その後も一向に改善する兆しは生じていない。(ST,BT,LZ:10/24)
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