1995-04-15 ArtNo.1255
◆<星・馬>ホンリョン、S$4億ホスピタル・チェーン買収?
【シンガポール】シンガポール及びマレーシアのホンリョン・グループが手を携えて域内のホスピタル・チェーンの買収を図っている。
消息筋によれば、シンガポールのマウント・エリザベス・ホスピタル及びイースト・ショア・ホスピタルを含む域内の1ダースほどの病院を経営する米国拠点のテナト・ヘルスケアー・コーポレーション(前称:ナショナル・メディカル・エンタープライズ)は今年初にアメリカン・メディカル・インターナショナル・インクを20億米ドルで買収したのに伴い、海外資産の整理を計画している。これらにはマウント・エリザベス(505床)、イースト・ショア(145床)の100%権益、ジョーホールの病院(150床)及びクアラルンプルのメディカル・センターの30%権益、バンコクのBumrungradメディカル・センターの40%権益、オーストラリア証取上場のオーストラリア・メディカル・エンタープライズの51%権益が含まれ、テナトは先週金曜、シンガポールのホンリョン・グループに4億Sドルの売値を提示したと言う。同オファーにはテナトによる3年間の経営請負契約も含まれ、来週月曜以前(期限10日間)に回答がなされる。今回のオファー価格は同ホスピタル・チェーンの年間純益の18~20倍に相当する。 シンガポールとマレーシアのホンリョングループは当初それぞれ別個に買収を計画していたが、買収価格を徒に引き上げることを避けるため、共同で買収交渉に臨む方針を決めたとされる。 この他マレーシアのサイム・ダービー・グループやシンガポールのパークウェイ・ホールディングズも買収に関心を寄せていると言われる。サイム・ダービーはテナトと70:30の合弁で病院及びメディカル・センター・チェーンの経営を行っており、パークウェイは傘下にグレンイーグルズ・ホスピタル・チェーンを擁する。(BT,ST:4/13,14)
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