SEAnews 1997-10-24 ArtNo.12547

【シンガポール】域内経済が通貨危機に見舞われる中で、マレーシア政府はマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業を加速している。
シンガポール全国雇用主連盟(SNEF)が22日主催した第3回トップ経営者会議の席上、マルチメディア・スーパー・コリドー・デベロプメント・コーポレーション(MSDC)のオスマン・アブドウラ・ヨープ会長が語ったところによれば、通貨市場と株式市場を襲った危機は、ＭＳＣプロジェクトを加速する必要があるとの意識を生じさせた。例えば当初計画では、サイバージャヤへの企業の進出は来年から開始されるはずだったが、ＭＳＤＣとＭＳＣ企業10社は今年12月に移転する。
ＭＳＣＤＣはこれまでに150社から総額25億ＭドルのＭＳＣへの投資申請を受けており、内63社、合計18億Ｍドルのプロジェクトを認可した。これら63社の初年度売上は68万7000Ｍドルで、一部の企業は損失を計上するものと見られるが、5年後には売上77億Ｍドル、利益29億Ｍドルが見込まれると言う。(BT:10/23)