1997-10-22 ArtNo.12510
◆<星>DBSL/FEO、コンドに延べ払い方式導入計画
【シンガポール】DBSランド(DBSL)とファー・イースト・オーガニゼーション(FEO)グループはCasafinaコンドミニアムの販売に延べ払い方式の導入を申請しているもようだ。
一般に住宅の代金は、工事の進捗に従って数回に分けて支払われるが、提案されている延べ払い方式では、バイヤーは20%の頭金のみを支払い、残りは工事の完成時に支払えばよい。例えばユニット価格100万Sドルで、工期が2年とすれば、バイヤーは約4%、4万Sドル余を節約できる。デベロッパーにすれば、市場崩壊につながる恐れのある公然のディスカウントよりも、この種の間接的なディスカウントが好ましい。
仮に当局がDBSLとFEOの申請を認めるなら、工期の進捗に従って支払われる住宅代金に依存せぬ他の大手デベロッパーも同様の方式を採用するものと見られる。しかしながらデベロッパーに開発資金を融資する銀行がリスクの伴うこの種の方式を認めるか否かも問題だ。また公共住宅から民間住宅へのアップグレーダーにして見れば、20%の頭金支払いが依然重荷で、アナリストは政府が頭金制度に見直しを加えた後、延べ払い方式は初めてその効果を十分に発揮できると評している。(ST:10/21)
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