1997-10-22 ArtNo.12508
◆<星>Econ、インドネシア通信会社の40%権益買収
【シンガポール】シンガポール証取(SES)メインボード上場のEcon International Ltd(EIL)はインドネシアのテレコミュニケーション/メディア会社PT Centralindo Panca Sakti(CPS)の40%の権益を8600万米ドルで買収する契約に調印した。
EILのジェフリー・ヨー重役(ED)が20日発表したところによれば、EILはCPSの31%のシェアに転換可能なノートをCPSの主要株主ヘンリ・プリバディ一族及びEddy Kusnadi Sariaatmadja氏から6665万米ドルで買い取る。ちなみにヘンリ氏とエディ氏はCPSの合計88%のシェアを握ると同時に、EILの57.9%のシェアも保持している。
ノートの所有者には年間1%の利子が支払われ、同ノートは向こう5年間にいつでもEILの株式に転換できる。EILはまた更に1935万米ドルのノートを向こう18ヶ月間に買い取るオプションも認められている。EILは現金準備と借り入れで同買収資金を賄う。これに伴いEILの他人資本比率は現在の0.26から1.2にアップする。EILはノートを株式に転換するか否かに関わらず向こう7年間は議決権、配当、取締役2人の指名権を認められる。またノートの償還を求める際は年利9%が保証される。
CPSはセル式電話、ページング、固定式電話、公衆電話、インターネット・サービス、TV放送を手がける。当該セル式電話会社メトロセルの契約者は向こう5年間、年率50~70%の成長が見込まれている。CPSが最近30%の権益を取得したTV放送会社SCTVの広告収入も急成長が見込まれ、SCVとメトロセルの貢献で、CPSの97年12月期売上は前年の900億ルピアから2600億ルピア(S$1.165億)に拡大が見込まれている。(ST,BT,Z:10/21)
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