1997-10-22 ArtNo.12507
◆<星>9月の国産非石油製品輸出、久々の二桁成長達成
【シンガポール】シンガポールの9月の国産非石油製品輸出は、主要電子製品の対米/対欧輸出の力強い成長に支えられ、昨年同月比15.8%増の84億6000万Sドルを記録した。
アナリストらは8月の伸び率が予想外に低調な5.5%にとどまったことから、9月の成長率も5.9%乃至6.8%と予想していたが、昨年1月以来の最高の成長が記録された。しかし、20日のシンガポール株式市場の商いは低調に推移、ストレート・タイムズ・インダストリアル・インデックスは32.47ポイント下降した。
貿易開発局(TDB)がこの日発表したところによれば、9月の成長は半導体、プリント基板アセンブリー(PCBA)等の主要電子製品の好調に牽引された。しかしディスク・ドライブ(HDD)輸出は9%の穏やかな伸びにとどまった。
しかしTDB幹部は、9月の伸びは例外的で、今後の伸びはマイナス成長からプラス成長への転換が中心課題になると指摘した。同氏によれば、3ヶ月移動平均で見ると9月の成長率は9.4%で、今後の健全な成長を暗示している。
国産非石油製品の各市場向け輸出の成長率を見ると、米国13.6%、欧州16.9%、香港33%、マレーシア6.7%、日本6.8%、タイ27.5%と、いずれもプラス成長を記録した。
往復貿易は344億Sドルと16.8%拡大、内輸出は15.7%増の170億Sドル、輸入は18%増の174億Sドル、再輸出は20.6%増の73億Sドルを記録したが、石油製品輸出だけは12億Sドルと、7.6%の下降を見た。(ST,BT,LZ:10/21)
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