1997-10-18 ArtNo.12465
◆<馬>ASEAN経済閣僚、通貨取引制限の討議見送り
【クアラルンプル】第29回ASEAN経済閣僚会議閉幕後、他の会議出席者と共同記者会見したラフィダ通産相は、マハティール首相により提案された通貨取引の制限問題が、今回の会議では取り上げられなかったことを確認した。
それによると国際社会には通貨取引の全般的なルールを確立し、その透明度を高めことに同意する者もあるが、現在までのところ国際通貨基金(IMF)がこの種の会議を行うことに同意した以外、新たな動きは見られない。マレーシアとしては単独で通貨取引を制限する考えはないと言う。
ASEAN諸国の他の閣僚も、通貨取引の制限問題が議題に乗らなかったことを確認するとともに、域内の通貨/金融問題を克服することに楽観的見通しを示した。
マハティール首相は、この日行った開幕スピーチにおいて、過去数ヶ月の通貨不安は域内組織が外部からの圧力に対して如何に脆弱かを証明したと述べ、マクロ経済政策を立案する際には、短期的投機資金と建設的な長期資金を弁別し、域内の安定した成長を確保する必要があると指摘した。(ST,BT,LZ,STAR:10/17)
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