1997-10-17 ArtNo.12449
◆<星>SCV、家庭向けボイス・データ・サービスも?
【シンガポール】シンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)は将来その高速通信網を通じた家庭向けボイス・データ・サービスから予期しなかった収入が得られそうだ。
SCVが直接この種のサービスを手がけることはできないが、目下基本電気通信サービス・ライセンス入札に参加している3コンソーシアムの少なくとも1つが、SCVのケーブル網を通じてこの種のサービスを提供することを真剣に研究している。
ケッペル/シンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)/英国ケーブル&ワイヤレス(C&W)/香港テレコムで構成されるテレコムワンのスポークスマンによると、ハイブリッド・ファイバー同軸ケイブルの利用は、同社が計画するサービスにとって極めて有効な技術で、目下研究を進めている。同コンソーシアム・メンバーのC&Wはこの種の技術の世界的リーダーとして知られ、英国とオーストラリアで実際に同技術を応用した実績を有すると言う。
一方、NTT/ブリティッシュ・テレコム/シンガポール・テクノロジーズ・テレメディア/シンガポール・パワーから成るスター・ハブの幹部は、様々な方式を検討しており、SCVのインフラを利用するのもオプションの1つと語った。これに対してスンバワン/SMRT/ワールドコムが組織したダイレクトラインのスポークスマンは「コスト効率のよいものなら何でも利用する」としている。
SCVの主要株主のSPHとシンガポール・テクノロジーは、それぞれ異なるコンソーシアムに加わり、基本的通信ライセンスの取得を目指している。(BT:10/16)
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