1997-10-17 ArtNo.12445
◆<星>年初9ヶ月の製造業投資約定額S$70億:首相
【香港】今年初9ヶ月の製造業投資約定額は70億Sドルを記録、域内諸国が通貨危機に遭遇しているにも関わらず、投資家は依然としてシンガポールへの投資に積極的姿勢を見せている。
シンガポールの経済開発局(EDB)が15日香港で主催した午餐会の席上、ゴー・チョクトン首相は、以上の消息を明らかにするとともに、「開放経済を標榜し、慎重な財政政策を採用するシンガポールのファンダメンタルは強力で、第3四半期の他の主要経済指標も極めてポジティブ」と、国内経済の健全さを強調した。それによると上半期の国内総生産(GDP)成長率は5.9%をマーク、通年では政府目標の6~7%の成長を達成できる見通しだ。
一方、域内経済は、通貨危機の影響でここ一両年多少成長が鈍化しても、ASEANの中期、長期的展望は良好である。ASEANには多くの柱が存在し、喩え幾つかが揺らいでも崩壊することはない。メンバー諸国は現在その政策に調整を加え、構造改革にも取り組んでいるため、域内経済は遠からず力強い成長基調を回復すると言う。
経済開発局(EDB)幹部によると、政府は昨年の81億Sドルを上回る85億Sドルの投資約定を見込んでいるが、同目標もほぼ照準に収めることができた。主要投資国は日本、米国、そして地元で、業種別では電子部門と、石油化学部門に集中している。(BT,LZ:10/16)
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