1997-10-15 ArtNo.12416
◆<星>証取、電子契約製造会社JITのメインボード上場認可
【シンガポール】地場電子契約製造会社JITホールディングズはシンガポール証取(SES)メインボードへの上場を原則的に認められた。
消息筋によれば、向こう数週間内に株式公募が行われる見通しで、これによりSESの電子契約製造業者銘柄がまた1つ追加されることになる。目下この種の銘柄としては最近上場を果たしたナットスチール・エレクトロニクスLtd(NEL)やベンチャー・マニュファクチュアリングが挙げられる。
1983年に電子部品流通業者として創設され、1988年からプリント基板アセンブリー(PCBA)の製造を開始したJITは、今では製造工程の設計・開発、マテリアル・ソーシング、完成品の製造、倉庫、流通業を含む幅広いサービスを提供している。グループ営業額は1993年の1780万Sドルから1997年3月期の1億7310万Sドルに年率77%の拡大を見、現行年度は36%増の2億2000万Sドルを見込んでいる。
シンガポールとマレーシアの工場の合計床面積は30万平方フィート、従業員総数は1800人を数える。今年末には、ジャカルタと上海の工場も操業を開始する。主要顧客にはヒューレット・パッカード、三菱、Adaptec、クリエイティブ・テクノロジー、三洋が含まれる。
共同創設者のトミー・ゴー重役(グループMD)によると、SES上場は、事業拡張資金の調達や契約製造業者としてのプレゼンスの強化に役立つと言う。同社はこの8月にはアプル・シンガポールの前MD、ピーター・タン氏をグループ常務(ED)及びJITエレクトロニクスの専務(MD)に迎えている。(BT,ST:10/14)
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