1997-10-13 ArtNo.12388
◆<星>株式市況低迷で、百万長者の増加率が顕著に鈍化
【シンガポール】内国歳入局(IRAS)の統計によれば、1995年に100万Sドル以上の課税所得を申告した者は398人と前年度の386人を僅か12人上回った。
IRASの年次報告書によれば、この種の高額所得者は1991年には143人、1992年には161人を数えたが、株式市況がブームを呼んだ1993年には一気に314人に倍増した。しかしそれ以来、シンガポール証取(SES)の出来高売買代金は3年連続下降し続け、1995年のそれは前年比10.7%減の790億Sドルにとどまった。
これら398人の合計課税所得は8億2650万Sドルで、合計納税額は2345万Sドル、IRASの個人所得税収入全体の7.8%に貢献したが、総納税人口に占める百万長者の比率は0.08%だった。
また年間課税所得50万~100万Sドルの所得層は前年比12%増の1392人を数えたものの、1人当たりの平均所得は66万1900Sドルと、前年度の66万2100Sドルを僅かに下回った。
一方、年間課税所得6000Sドル未満の低所得層は1994年の2456人から1995年の4138人に増加した。これらの所得層は個人所得税総額全体の0.07%に貢献した。
昨年の個人所得税収は前年比13.2%増の156億8000万Sドルで、同局歳入全体の58%を占めた。この他の歳入としては、印紙税が全体の12%、不動産税と物品/サービス税が各11%を占めている。(ST:10/11)
|