1997-10-10 ArtNo.12357
◆<星>都市再開発局、コンド開発用地2区画の入札募集
【シンガポール】都市再開発局(URA)は8日タナ・ムラとホウガンの99年借地権付きコンドミニアム開発用地2区画の入札を募集したが、市況の先行きが依然不透明なことからデベロッパーらが慎重な姿勢を見せるものと予想されている。
アナリストらはタナ・ムラの区画がより多くの関心を引き、高めの価格が付くものと予想している。ジャラン・パリ・ドゥダの13万6296平方フィートの区画には195~215ユニットのコンドミニアムが開発できるが、地下鉄(MRT)タナ・ムラ駅からかなり離れているのが難点。先月ファー・イースト・オーガニゼーションはタナ・ムラ駅に隣接した区画に1平方フィート(開発可能最大床面積を基準、以下同様)当たり281Sドルの一番札を入れており、コリアーズ・ジャーディン幹部はこの点から同上220~250Sドルの値が付くものと予想した。
ホウガン・ストリート11の4万9231平方フィートの区画には77~97ユニットのコンドミニアムを開発できる。建設が計画されているMRT東北線のスラグーン駅に近いものの、交通が混雑するアパー・スラグーン・ロードとアパー・パヤ・ルバル・ロードの交差点に接しているのが欠点。コリアーズ・ジャーディン幹部は平方フィート当たり170~200Sドルを予想している。
入札の締め切りは12月3日。政府は最近民間住宅用地の供給量を削減する方針を発表したものの、その効果が現れるのは1999/2000年になってからのことと予想されている。コリアーズ・ジャーディン幹部は、このため12月の入札は低調な市場情緒の中で行われることになりそうだとコメントしている。(ST,BT,LZ:10/9)
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