SEAnews 1997-10-09 ArtNo.12351

【プーナ】タタ・エンジニアリング・アンド・ロコモーティブ・カンパニーLtd(TELCO)は、マルティ800の向こうを張るインディカの国内におけるテストを1週間ほど前に開始した。
インディカのボディーはイタリヤでデザイン／テストされ、エンジン・テストはフランスで行われた。目下プーナ工場とアーマドナガルの車両研究開発基地(VRDE)で行われているのは、完成車の制動装置や懸架装置をインドの道路事情に合わせて調整する作業で、テスト結果は11月末乃至12月に出る見通しだ。来年ニューデリーで催されるオート・エクスポでお披露目される予定のガソリン・エンジン車とディーゼル・エンジン車は、フォード・エスコートに倣っていずれもスタンダード・モデルとデラックス・モデルが準備される。エンジン・キャパシティー1400ＣＣと1000ＣＣのモデルが70：30の比率で製造され、1998年9月の発売が予定されている。ベンダー筋によるとコンポーネントのコストはマルティ800よりも低めで、燃費はＺｅｎ並みと言う。
観測筋はプジョーＴＵＤ5エンジンを搭載、しかもインディカより半年早い1998年初に売り出されるＺｅｎは強敵だが、ディーゼル・エンジンを搭載したインディカが40万ルピー台で売り出されるなら、Ｚｅｎが下風に立たされると評している。(IE:10/8)