1995-04-13 ArtNo.1235
◆<星>NTT、NUSとマルチメディア携帯電話システム開発
【シンガポール】日本電信電話(NTT)傘下のNTTモービル・コミュニケーションズ・ネットワーク・インク(NTT DoCoMo)は11日、国立シンガポール大学(NUS)付属のセンター・フォー・ワイアレス・コミュニケーションズ(CWC)とマルチメディア携帯電話システムの共同開発契約に調印した。
同契約の下、7月から日本でサービスが開始されるNTT DoCoMoのテレビ携帯電話、パーソナル・ハンドフォーン・システム(PHS)のシンガポールおよび国際市場における使用可能性が研究される。研究活動は2段階に分けて進められ、当初2年間は主に6万4000ビットの通信環境におけるPHSの使用可能性が調査される。シンガポール電話網の通信速度は毎秒3万2000ビットで、比較的容易に6万4000ビットに拡張できる。この他、映像/音声/大容量データの送受信が可能な携帯電話の製造、域内及び欧州における移動体電話システムとのアクセス等に関する研究も行われる。第2段階では研究室における成果の実用化や通信機器の大量生産の可能性がやはり2~3年をかけて調査される。NTT DoMoCoの常駐者2名と日本からの出向者1名及びCWCのフルタイム研究員3名が第1段階のプロジェクトを手掛け、NTTが1000万Sドル、CWCが25万Sドルを拠出する。(ST,LZ:4/12)
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