1997-10-09 ArtNo.12339
◆<星>域内通貨危機の国内経済への影響は僅か:蔵相
【シンガポール】シンガポール経済に対する域内通貨危機の影響は軽微で、通貨不安が長引けば多少来年の経済成長が鈍化する程度と言う。
リチャード・フー蔵相が7日の国会答弁で語ったところによると、特に今年はほとんど影響が見られず、6~7%の国内総生産(GDP)成長が見込める。長期的影響に関しては通貨危機がどれほど長引くかによる。Sドル相場はドイツ・マルクと域内通貨に対して3.7~39.2%アップ、米ドル、香港ドル、人民元、日本円、英国ポンドに対して4.6~9.5%ダウンした。
Sドル相場の安定は主に、高い国民貯蓄率、財政/経常収支の黒字、膨大な外貨準備、外国直接投資の持続的流入に伴うもので、総じて長年の慎重な財政・金融政策の成果に負うところが大きいと言う。(ST,BT.LZ:10/8)
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