1997-10-08 ArtNo.12325
◆<星>CSM、火災でウエハー生産に遅れ、生産規模は無影響
【シンガポール】チャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリング(CSM)の第2ウエハー製造工場(Fab2)は先月26日に発生した火災で、ウエハーの生産に遅れが出ているものの、生産規模は影響を受けていないと言う。
CSMがBT紙の質問に応じたところによれば、工場外で焼却したボックスにシラン(水素化珪素)が混入していたため工場施設が延焼、Feb2も疎開を強いられたことから、生産スケジュールに数時間の遅れが生じたが、顧客のウエハーは無事で、Fab2の操業は27日深夜に平常に復帰したと言う。
一週間前には台湾のユナイテッド・マイクロエレクトロニクス・コープ(UMC)傘下のFabも火災を起こし、同工場は完全に閉鎖された。同工場は少なくとも1999年まで操業を再開できないものと見られ、被害額は150億台湾元(S$8.11億)以上と見積もられている。UMCは世界第2のチップ・ファンドリーで、CSMは第3位。
CSMは昨年世界的な半導体市況の低迷で打撃を受けたが、今年第4四半期の受注は今年第3四半期や昨年同期を40%上回っており、同社幹部が最悪の時期は乗り越えたと語っていた矢先だった。
アナリストはCSMの火災が地元半導体企業に大きな影響を及ぼす恐れはないが、10月の半導体輸出には影響が出る可能性があると指摘している。(BT:10/7)
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