1997-10-02 ArtNo.12251
◆<星>SMサミット、半期に29%増益、BSAに賠償請求も
【シンガポール】ソフトウェア産業の監督組織ビジネス・ソフトウェア・アライアンス(BSA)から著作権侵犯容疑で告訴されたセスダック登録のコンパクト・ディスク(CD)メーカー、SMサミット・ホールディングズは火曜(9/30)、前年同期比29%増の半期純益460万Sドルを報告、売上も38%増の2080万Sドルを記録したと発表した。
同社によると売上、利益の伸びは、海外事業の貢献拡大に伴うもの。しかし下半期は同様な好業績は期待できない。これは著作権侵犯訴訟の影響が予想されるためで、特に上半期のグループ利益に20%貢献したマルチメディア・ビジネスが打撃を受ける見通しだ。しかし、同社は信用回復に努め、ダメッジの克服を図ると言う。
シンガポール高裁は月曜、BSAが掲げた著作権侵犯の証拠3件中の1件を斥けるとともに、CDスタンパーとCD-Romを除き、押収した関係証拠物件をサミットに返還するよう命じた。
地元紙のインタビューに対し、SMサミット幹部は高裁の措置を歓迎するとともに、今回の告訴に関わるパーティーに対する賠償請求の可能性を含め、次に取るべき措置を弁護士と協議していると語った。これに対してBSAは、判決文を手にするまではコメントできないとしている。(ST,BT:10/1)
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