1997-10-01 ArtNo.12248
◆<印度>ケララ、発電所装備の10工業団地開発計画
【ティルヴァナンタプラン】ケララ州は向こう10年間に、直接5万人、間接的に10万人の就業機会を創出する、発電施設も備えた工業パークを10カ所に開発する計画だ。
ケララ・インダストリアル・インフラストラクチャー・デベロプメント・コーポレーション(KINFRA)のC.G.ゴパラ・ピライ重役(MD)によると、3年前に設立されたKINFRAは既に同目的のために750エーカーの土地を確保、300クローの投資を予定している。近く完成するアパレル工業パークを除き、他のプロジェクトはなお中央政府の認可を待っている。
工業パークの管理者はほぼ完全な裁量権を有し、政治的な干渉をほとんど受けない。テナントの契約期限は30年で、満期後更新することができる。競争力ある土地価格がオファーされ、例えばコーチン市Kakkanadの輸出振興工業パークの場合、1cent(40.46平米)当たりの価格は1万8500ルピーで、周辺の市価7万ルピーを大幅に下回ると言う。
しかし観測筋は、KINFRAの工業パークへの入居契約を結んだ企業は今のところ7社のみで、内1社が実際に工場建設に着手しているに過ぎないとし、成否はどれだけ投資プロジェクトを誘致できるかにかかっていると指摘した。
同筋によると、KINFRAは当初合弁を組んだウェスタン・インディア・サービシズ・アンド・エステーツLtd(WISE)が財政難に陥り、スタート段階で躓いた他、発電所は燃料油の供給が得られず、WISEパークは未だに離陸できない状況にある。州都トリバンドラム近郊のアパレル・パークも同様の運命を辿る可能性が有ると言う。(ET:9/30)
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