1997-10-01 ArtNo.12239
◆<星>首相の名誉毀損訴訟賠償額10分の1にカット
【シンガポール】シンガポール高裁はゴー・チョクトン首相が野党工人党(WP)のジェヤレトナム書記長を相手取って起こした名誉毀損訴訟で、原告の請求額の10分の1に相当する2万Sドルの賠償と原告の訴訟費用の60%の支払いを被告に命じた。
S.ラジェンドラン判事は「今年1月にジェヤレトナム被告が選挙演説会場で行った発言が、聴衆に、ゴー首相がWP候補のタン・リャンホン氏に対する誹謗・中傷を行い刑事犯罪を犯したとの印象を与えた」との原告側の主張を斥け、演説会場の聴衆が受けた印象はそれほど深刻なものではなく、「タン・リャンホン候補を反キリスト教徒、反英語教育のショービニストと決めつけたゴー首相は、何らかの誤りを犯した疑により当局の捜査を受ける可能性が有る」と言った程度のものと判定、以上の賠償支払いを被告に命じた。(ST,BT,LZ:9/30)
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