1997-10-01 ArtNo.12238
◆<星>経済国際化の中期目標をほぼ達成
【シンガポール】シンガポールの一昨年の海外経済活動に伴う収入は170億Sドルと、1990年の117億Sドルから顕著に増加した。同収入には海外投資収益、海外出稼ぎ労働者の送金、知的所有権収入が含まれる。
中でも外国資産からの収入が169億Sドルを占め、これも1990年の116億Sドルからから大幅に増加している。シンガポールを拠点にする多国籍企業の強力なプレゼンスに伴う所得の流出を相殺した後、海外純収入は11億4000万Sドルに縮小するが、これも1990年の4億2000万Sドルを上回っている。
以上の調査は、1993年に創設された海外進出促進委員会(CPEO)が、シンガポール経済の国際化の進度を測定するために実施したものだが、昨年の民間部門の海外直接投資収入は国民総生産(GNP)の2.4%に達し、同委員会が設定した中期目標の2~2.5%を実現した。
また民間海外直接投資総額を1998~2000年の間にGNPの30%に引き上げると言う目標も向こう3年間に達成できる見通しだ。1995年の同比率は20.7で、韓国の1994年における20%を上回ったが、英国の29.6%、スイスの34.9%には及ばなかった。
1995年の民間海外直接投資は、29.3%増の251億Sドル、海外ポートフォリオ投資は15.4%増の545億Sドルで、前者の成長率が後者を上回った。(ST,BT,LZ:9/30)
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