1997-09-30 ArtNo.12221
◆<星>シスコ、電子取引バックボーン・システム提供
【シンガポール】ネットワーキングのシスコ・システムズはシンガポールの銀行界にネット・バンキング/ネット・コマースのバックボーン・システムを提供すべく、主要銀行と商談を進めている。
マレーシア拠点のJ.T.ヨー重役(ASEAN担当MD)によると、シスコが提供するソルーションをシンガポールにおけるインターネット・バンキングに如何に応用するかを研究するため、シンガポールの地場大手銀行2行の代表が最近、シスコの米国本社に赴いた。
シスコはネットワークの構築、関係プロセスや訓練を引き受ける。いわゆるバックボーンは、ルーター、スイッチ、ハブ、リモート・アクセス装置、ローカル/ワイド・エリア・ネットワーク等により構成される。総合的ソルーションの提供を強みとするシスコは、インテル、マイクロソフトと同じリーグに属し、両社と緊密に提携している。
シンガポールではこれまでデータクラフト・シンガポール、テレデータ、Memorexテレコム、STコンピューターと協力関係を結んできたが、このほど新たにチャータード・システムズ・アンド・ネットワークス、ナショナル・コンピューター・システムズ、SISテクノロジーズとも提携、今後さらに多くのシステム統合会社とパートナーを組む計画だ。
シスコはまた200万Sドル余を投じて、スペアー/ロジスティクス・センターを域内に設けるため、目下候補地を物色している。
スイッチ/ディストリビューション・ネットワーク領域では3Com-USロボティクスと、ルーター/エンド・ツー・エンド・ソルーション領域ではAscendコミュニケーションズと、ルーター/ハブ領域ではベイ・ネットワークスと競争しているが、シスコは全ての領域で世界市場の60%のシェアを占め、他社に差を付けている。
日本を含むアジア売上は、64億4000万米ドルの年商の15%を占め、ASEAN/南アジア売上は年率57%、特にインドとインドネシアのそれは100%の成長を遂げてると言う。(BT:9/29)
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