1995-04-12 ArtNo.1222
◆<星>政府、WTOに紛争仲裁委員会の設置延期申請
【シンガポール】シンガポール政府は、マレーシアの化学品輸入規制を巡り世界貿易機関(WTO)に求めていた紛争調停委員会の設置を延期するよう申請した。
通産省が10日発表したところによると、これはマレーシアがポリエチレン、ポリプロピレンに対する輸入規制を修正する方針を決めたためで、シンガポール政府はマレーシアと後者が新たに定めた自動輸入認可スキームに関して協議すると言う。シンガポールは3月末に開かれたWTO紛争処理機関(DSB:Dispute Settlement Body)の会議の席上、次回会議以前に紛争調停委員会を設置するよう申請していた。しかしマレーシアはその後輸入規制措置に修正を加え、WTOに4月5日から新スキームが発効すると報告した。シンガポール通産省はその声明の中でマレーシアの動きを歓迎するとともに、新スキームはWTOの規則を完全に満たすことだろうと期待を表明した。(ST,BT,LZ:4/11)
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