SEAnews 1997-09-29 ArtNo.12211

【クアラルンプル】ブミプトラ信託投資機関プルモダラン・ナシオナルBhd(PNB)は26日、地元テレコミュニケーション会社ビナリアンBhdの5％の権益を買収する契約に調印した。
ＰＮＢは既に移動電話会社モビコムSdn Bhdの30％権益とテレコム・マレーシアBhd(TMB)の10％弱の権益を握っている。
額面1Ｍドルの新株526万株がＰＮＢに対して発行され、ビナリアンの払込資本は1億526万株に拡大する。調印式に臨んだＰＮＢとビナリアンの代表はいずれも取引価格を公表することを避けたが、価格は2億Ｍドルを超えるものと見られる。
ＵＳウェストがビナリアンの20％の権益を買収した際の価格に相応したものかとの記者の質問にＰＮＢのモハド・ヒルミ重役(CEO)は、「それが価格を公表せぬ理由」と述べ、また「60億Ｍドルを投じ、2000年までに総合通信インフラの構築を目指すビナリアンの資金需要に応じたものか」との質問には、「投資ポートフォリオとして、買収した」と回答した。同氏はまた、ビナリアンの株を買い増す可能性は否定しないが、当面は5％で満足していると補足した。(NST,STAR:9/27)