SEAnews 1997-09-29 ArtNo.12210

【シンガポール】時価総額でシンガポール最大の銀行に数えられるＯＣＢＣバンクも今年末までにインターネット・バンキングを開始する。
ＯＣＢＣスポークスマンがＳＴ紙の質問にＦＡＸで回答したところによれば、同行のネット・バンキングでは、オンライン・クレジットカード支払い、預金の預け入れと引き出し、株式購入支払い等がカバーされる。
同スポークスマンはプロジェクト・コストを明らかにすることを避けたが、ＯＣＢＣはヒューレット・パッカード(HP)と関係システムの構築に関わる100万～200万米ドルの契約を交わしたようだ。ＨＰ社は同社製ハードウェア(ｻｰﾊﾞｰ/ｾｷｭﾘﾃｨｰ)を納入する一方、二次契約業者にソフトウェアの納入を委ねる。消息筋によれば、最終コストは、ＯＣＢＣが求めるセキュリティーが、ミリタリー・グレードのものか、スタンダード・コマーシャル・グレードかにより異なる。
ＯＣＢＣスポークスマンはナショナル・セキュリティー・インフラストラクチャーを利用する考えを明かにしたが、国家コンピューター局(NCB)とＮＥＴｓ(ﾈｯﾄﾜｰｸ･ﾌｫｰ･ｴﾚｸﾄﾛﾆｸ･ﾄﾗﾝｽﾌｧｰ)が合弁で設立したネット・コマースの認証機関Ｎｅｔｒｕｓｔを指すものと見られる。
この他ＤＢＳバンクと大華銀行(UOB)は来月から、また今年末までにはＰＯＳバンクもネットバンキングに参入する見通しだ。(BT:9/27)