1997-09-27 ArtNo.12201
◆<印度>官房長官、工業省にMUL紛争の穏便な解決指示
【ニューデリー】TSRスブラマニアム内閣官房長官は25日夕刻、Prabir Sengupta重工業省次官を召喚し、Maruti Udyog Ltd(MUL)のトップ人事を巡るスズキと工業省の紛争に関わる報告を受けた後、双方が受け入れ得るような円満な解決を図るよう指示した。
一方、ムラソリ・マラン工業相はこの日、同省幹部に関係紛争を巡るスズキとの論戦をストップするよう指示した。政府方面の消息によればマラン工業相はMUL会長も務めるSengupta次官の意見に基づき、暫く低姿勢を保ち、スズキとの公開の論戦は避ける方針を決めたとされる。
消息筋によれば、インド政府がSengupta次官に替えてスズキの代表をMUL会長ポストに付けることを認める可能性が有り、その際は会長ポストを現在のパートタイムからフルタイムに転換することも考えられる。また双方を代表するジョイントMD制の導入もあり得る。
一方、この日記者会見したスズキの齊藤副社長は、政府側がBhaskarudu氏のMD就任を取り下げるなら、スズキも国際仲裁廷への提訴を取り下げる用意があると語った。(IE,ET,TH:9/26)
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