1995-04-12 ArtNo.1219
◆<星>欧州企業の投資約定、S$10億突破も:通産相
【シンガポール】今年は欧州からの投資が昨年実績の9億Sドルを超え、初めて10億Sドルの大台に乗る見通しだ。
今月初(1~8日)に代表団を率い欧州諸国を歴訪したヨー・チュートン通産相が10日記者会見し語ったところによると、年初2カ月の欧州企業による投資約定額は既に1億9750万Sドルに達しており、もしこのペースが維持されれば、通年の投資約定額は昨年実績を上回るものと見られる。これまでは英国、ドイツ、オランダが欧州の主要投資国だったが、今年はフランスやイタリヤからの投資が増えそうだ。今日欧州諸国の東アジア投資は欧州の海外投資全体の6%を占めるだけで、世界平均の26%に比べ、大幅に少ない。欧州訪問期間中、同相はシンガポールをビジネス・ハブ、技術支援センターとして域内市場を開拓するよう遊説した。欧州企業はシンガポールのビジネス・コスト及び労働力不足に懸念を表明したが、シンガポール政府は労働者の生産性を高め、インフラを整備することにより、こうした問題の克服を図ると言う。(ST,BT,LZ:4/11)
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