SEAnews 1997-09-25 ArtNo.12162

【シンガポール】シンガポール拠点の地元企業や外国企業のトップ管理職(CEO)の主要な悩みの1つはやはり労働力不足と言う。
ゴー・チョクトン首相のナショナルデー・スピーチの呼びかけに基づき新設されたフィードバック・ユニットは、このほど内外企業のＣＥＯ約150人と最初の会議を催し、業界の意見を聴取した。同会議の報告書は、シンガポール競争力委員会(CSC：Committee on Singapore's Competitiveness)に提出され、シンガポールの将来の経済政策の基礎とされる。リー・ヨクスアン通産相兼第2蔵相とジョージ・ヨー情報芸術相兼第2通産相が正副議長を務めるＣＳＣは、シンガポールの競争力を診断し、新たな国際環境に対応した長期経済戦略を立案する使命を負うている。
フィードバック監督委員会の議長を務めるジョン・チェン運輸通信担当国務相によると、今回の会議で提案されたこの他の意見には以下の諸点が含まれる。
保険業界の株式投資枠の拡大。民間年金基金の設立奨励。シンガポール国際金融取引所(SIMEX)とシンガポール商品取引所(SICOM)の合併。外国人留学生のパートタイム就業許可。外国人の就業と入国管理問題を手がけるワンストップ・カウンターの設置。保留地の商業用途臨時リース。転職防止と企業文化の形成。エンジニア／デザイナーのための給与体系のマネージャーへの適応。より多くの外人タレントの雇用を可能にする規則の改正。20％の頭金を支払ってマイホームを購入する財力を持たぬ外人タレントを支援するのための不動産価格の見直し。民間教育機関の育成。技術者の資格証明条件の見直し。(ST,BT:9/24)