SEAnews 1997-09-24 ArtNo.12152

【ニライ】クアラルンプル証取(KLSE)一部上場を目指す、Fiamma Holdings Bhd(FHB)は、5000万Ｍドルを投じて、ヌグリ・スンビラン州ニライに洗濯機の製造工場を設ける。
ＦＨＢのジミーＣ.Ｈ.リム重役(MD)が、アラブ・マレーシアン・マーチャント・バンクBhd(AMMB)を公募幹事に指名した22日の契約調印式の席上語ったところによると、ＦＨＢは同社主要株主のCasa Holdings Ltdと70：30の出資率で新会社プロファイル・マニュファクチュアリングSdn Bhdを設立、ニライの8ｈａの土地に工場を建設する。今年末に着工、来年末の完工を目指す。スイス企業Copamaの技術協力を得、操業初年度に8万ユニットを製造する。内70％は相手先商標製造業者(OEM)ベースで製造され、製品は近隣諸国に輸出される。残りの30％は同社独自のElba商標で販売される。
Elba、Rowenta、Ariston、Faber、General Electric商標の家庭用品やMamoli、HCG、Franke、Perla商標の浴室・サニタリー製品の取引を手がける同社は、イタリヤ、デンマーク、韓国、ドイツ、米国等のサプライヤーと提携、国内に800社のディーラー網を有する。また傘下のFiamma Industries Sdn Bhdを通じて瞬間湯沸かし器の製造や電気製品のノックダウン製造も手がけている。ニライの新工場が稼働すれば、2～3年後には、同社利益に占める製造業の比率は今日の5％から50％に拡大する見通しだ。
ＦＨＢは新株200万株と432万株の譲渡株を1株2.85Ｍドルで公開、今年11月のＫＬＳＥ上場を目指している。昨年9月期の通年の営業額は1億1142万Ｍドル、税引き前利益は1277万Ｍドルで、1997年3月期半期営業額は6970万Ｍドル、税引き前利益は672万Ｍドル。(NST,MBT,STAR:9/23)