1997-09-24 ArtNo.12148
◆<星>電子部品のGPE、中国自動車市場の一層の開拓目指す
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の自動車電子部品メーカー、GPEインダストリーズは、主要市場、中国における自動車産業の成長鈍化(5-10%)が予想されているにも関わらず、自動車用ケーブル・ハーネス・ビジネスや自動車電子部品ビジネスがいずれも向こう数年二桁成長を維持するもとの見ている。
ビクター・ロー会長によると、中国市場の成長鈍化は需要減退によるものではなく、自動車メーカーの合理化に基づくもので、5~10年内には主要なサプライヤーは6社以下になる見通しだ。
GPEは中国カー・オーディオ部品市場の40%のシェアを握り、同領域ではトップの座を占めている。また自動車用ワイヤー・ハーネス領域でも10~15%のシェアを占めており、同社の主要なエネルギーとリソースは今後数年間も中国に傾注される。
中国に4工場を有するGPEは、古河電気工業との最近の対等出資合弁がワイヤー・ハーネス領域におけるビジネスを補強するものと期待している。古河はGPEに必要な技術をもたらし、GPEの対外依存軽減や高付加価値製品市場の開拓を可能にする。現在同社はデジタル・カー・ターンニング装置の製造を手がけているが、この種の製品はアナログ・ターンニングに比べ2~3倍の付加価値を実現できる。この他、自動車用エアバッグ・システム部品領域への進出も考えられる。GPEの昨年度営業額は9.7%増の1億9360万Sドル、純益は19.2%増の1410万Sドルを記録した。(ST,BT:9/23)
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