1997-09-23 ArtNo.12137
◆<馬>バクン事業問題で政府と接触:シーメンス幹部
【香港】世界銀行が21日、当地で催したアジアにおけるインフラ開発と題するセミナーに出席したシーメンスAGのカール・ヘルマン・バウマン財務担当重役(CFO)は、同社がバクン水力発電事業に関してマレーシア政府と接触している事実を確認した。
同氏によると、シーメンスはマレーシア政府がアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)との契約を解消後、当該ダムへの発電施設納入に関して交渉を開始した。マレーシア政府はそのポジションに依然として見直しを加えている最中と見られ、プロジェクトが遅延するか否か、あるいは実行されるかどうかも明らかでない。
ABBとの契約破棄や最近の一連の事件でシーメンスのマレーシアに対する信頼に影響は生じたかとの質問に、バウマン氏は、「ABBとの契約破棄の事情が分からない」とコメントを控え、バクン・ダム・プロジェクトの採算見通しに関しても回答を避けた。しかしアジア諸国政府は域内インフラ事業に対する投資家の信頼を高めるため、一層の努力を払うべきだと指摘した。(STAR,ST:9/22)
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