1997-09-20 ArtNo.12101
◆<星>住宅開発局、宅地3区画/商用地1区画の入札を募集
【シンガポール】住宅開発局(HDB)は18日、いずれも99年借地権付きの宅地3区画(クインズタウン1区画/イーシュン2区画)、商用地1区画(ジュロン・ウェスト)の入札を募集したが、アナリストらは、未だかつてない高密度コンドミニアムの開発が認められたクインズタウンの区画に注目している。
クインズタウン地下鉄駅に隣接した23万5780平方フィートの敷地のプロット・レシオは4倍で、1ユニット平均1200平方フィートのコンドミニアム700ユニットの開発が可能だ。これまで最高のプロット・レシオはベイショー・ビューの3.5倍で、同コンドミニアム用地は香港のタイクーン、リー・カーシン氏が1月に落札している。
アナリストらは、地下鉄駅に隣接、クインズタウンとアレクサンドラ地区の各種生活施設にも近い成熟した住宅地に位置することから、1平方フィート当たり(開発可能最大床面積を基準/以下同様)320~370Sドルの値が付くものと予想、完成後のコンドミニアムは平方フィート当たり800Sドルでも売却できると評している。
イーシュン・アベニュー2の2区画の面積は24万931平方フィートと22万6458平方フィートで、プロット・レシオは2.1倍と2.5倍。アナリストは、面積は十分だが、工業団地に対面した立地条件は、コンドミニアムの適地とは言い難いとし、平方フィート当たり170~270Sドルの値が付くものと予想している。
一方、ジュロン・ウェストの商業用地(4万4494平方フィート/プロット・レシオ2.8倍)はブーンレイ地下鉄駅に近いものの、最大開発可能床面積は12万平方フィートに過ぎない。アナリストらは、開発目的(オフィスか小売スペース)により入札価格は異なる可能性が有るが、落札価格は平方フィート当たり220~270Sドルになるのではと予想した。(ST,BT,LZ:9/19)
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