1997-09-19 ArtNo.12087
◆<星>インターネット・データーバンク・センターに
【バンコク】シンガポールは国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が近く創設するアジア太平洋地域インターネット・データバンクのセンターの役割を担う。
エスカップ国際貿易経済協力部のバンコク駐在員エビリン・ドミンゴ・バーカー女史によると、世界銀行が運営するインターネット・データバンク“Ipanet”をモデルにしたInsap(インフォメーション・ネットワーク・サービス・フォー・アジア・パシフィック)は、域内貿易投資の触媒役を務める。今日、年間3000億米ドルの国際投資の3分の1が途上国に流入しているが、内380億米ドルは中国に向かい、残りを48カ国が分け合っている。Insapは情報不足に伴うこうした投資の流れの不均衡を是正する。
シンガポール・インド人商工会議所がInsapのホスト役を引き受け、同商工会議所のジョージ・アブラハム事務局長が運営委員会の議長を務める。同商工会議所は関係プロジェクトに向こう6カ月間に25万Sドルを投入する。シンガポール拠点のソフトウェア会社FactのArvind Agarwalla社長が技術顧問を担当、Factを通じて向こう3カ月間にInsapウェブ・サイトを構築する。
アブラハム氏によると、シンガポール、フィリピン、韓国、中国、インドが既にプロジェクトに参加しており、マレーシア、インドネシア、フィージー等5カ国も近く参加すると言う。(ST:9/18)
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